先週キネカ大森で観た二本目は
ペドロ・アドモドバルの『アイムソーエキサイテッド』
アドモドバルといえば、スペインの映画監督
母親(女性)賛歌の作品で知られるゲイの監督。
ペネロペが主演した『帰郷〈ボルベール〉』、私とても好きです。
最新作はどんな作品だろう?と期待したら
とんでもないおバカゲイムービーでした(笑)
この2~3年でゲイムービー増えたなと体感しているのですが、
いくつか見ている中でもっとも陽気なゲイムービーでした。
機体のトラブルで旋回を続ける飛行機内のビジネスクラス、
乗客は訳あり投資家・SM女王・霊能力がある処女・俳優・怪しげな男エトセトラ。
客室乗務員はゲイが3人。
機内でお酒飲みすぎワロタでした。
飛行機トラブルものだと最近では『フライト』がありましたね。
あれは、アルコール依存症を描いたシリアスな映画でした、
(とてもよかったです)
最初から最後まで拍子抜けするほど
おバカでした。
こういうアドモドバルははじめて。
(全作品みているわけではないのでみてみよう)
『アムソーエキサイテッド』公式サイト
にほんブログ村
2014/06/26
2014/06/25
エヴァとステファンとすてきな家族 カオス…
1975年のストックホルムを舞台にした
スウェーデン映画『エヴァとステファンとすてきな家族』を観ました。
スウェーデン映画『エヴァとステファンとすてきな家族』を観ました。
カオスbutカワイイ!って感じです。
私みれたはスウェーデンが大好きなんです。
カーディガンズみたいな90年代のポップスが大好きで、
大学のプログラムでスウェーデンに一週間滞在して。
今スウェーデンに留学中の友人がとてもセンスがいいこともあって
スウェーデンに強い憧れがあります。
この映画も、強い憧れをもって鑑賞、
ふたをあけたらゲイ・レズ・ヒッピー映画だった!!
でも、正確にいうと物語の展開はヒッピー映画ではなく、
むしろエリザベート母子の登場で
コミューン的集合住宅が資本主義化されていく…
スウェーデンで3人に1人が観たヒット作(公式サイトより)なんですが、
子供もこの映画観たのかな…
スウェーデン、奥深いな…(笑)
タイトルで期待するハートウォーミング・カワイイ映画とは
一癖もふた癖も違いますが、ハッピーな映画ではあります。
映像はとってもcozzyでカワイイ。
2014/06/24
舞台『海辺のカフカ』 赤坂ACTシアター
今日は雷が轟いていて怖いですね!!
いつもは雷が鳴っても平気な私ですが、今日はだいぶビビりました。
というのも昨日赤坂で舞台『海辺のカフカ』を観ていたからです!
「雷に打たれる」っていうのがひとつのキーワードなので、
なんてタイムリーなんだ、とおびえながら雷雨を見上げたわたし。
きっと多くの観客も出演者さんたちも同じことを考えたんじゃないかしら。
『海辺のカフカ』
演出:蜷川幸雄
出演:宮沢りえ 藤木直人 古畑新之 鈴木杏 柿澤勇人 木場勝己
蜷川さんの舞台を見るのは初めてだったのですが、
動くショーケースのような舞台セット、照明、音楽、
すべてとても不思議な、村上春樹の世界観をビジュアライズしていました。
セリフも村上春樹の小説とほとんどそのままだった(はず)。
パンフレットを読むと蜷川さんはこんなことを仰っていたようです。
『村上春樹の「行間」を舞台の「空間」に置き換える』
パンフレットに寄稿していたカズオ・イシグロは
「村上春樹と蜷川幸雄がつなぐ世界」という表現もしています。
感想はまず本当にそんな感じ。
『海辺のカフカ』という作品が、本よりも厚みや温かい息をもって
舞台に現れた、という印象でした。
普段テレビで見ている俳優さんが出演されている舞台を見るというのも
ほとんど初めてだったので
(つまり歌舞伎役者とかミュージカル俳優とかではない役者さんを)
キャストについても感想を残したいと思います。
印象的だったのは宮沢りえさん(の細さ!)!!
オープニングから登場する佐伯さん少女時代の
透き通る青さ、はかなさ、すごく素敵でした。
写真のようにケースの中に入って舞台上を廻るのですが、
猫のように滑らかで、美しくて冷たくて、
村上春樹の描く女性(佐伯さんだけじゃなくて、直子とかエトセトラ)
ここに居た~と思いました。
大島さん演じる藤木直人さんも細かった。
カーキのスキニーパンツ細っ!て思いました。
主人公カフカ少年を演じる古畑新之さんは、
googleのCMで「日本のマチュピチュ」に行くあのお団子ヘアの彼です。
本格的な演技ははじめての新人さんですが、
まず、この人いくつなんだ?と思って調べたら23歳!
ちゃんと15歳に見えましたよ~まずそれがとても重要!
カフカ少年は15歳であることが大切だと思うので、
ほかの役者さんよりも舞台慣れしてない感じがあったとしても有り余るぐらい
いいキャスティングだと思います。(笑)
カフカ少年と「旅は道ずれ」にさるさくらを演じる鈴木杏ちゃんが
すごくリラックスした良いお芝居をされていたと思うので、
ふたりの絡みではちょっとセリフ硬いな~と思うところもぱったけど、
そもそもカフカ少年ってそんなくだけた人物じゃないし、
そういう意味でももしかしたら演技うまいのかも。
(演技のうまい下手はよくわからないですが)
とりあえず読み直します『海辺のカフカ』
私は、手放しで村上春樹好きって言う人間ではないのですが、
すごく共感できるフレーズに出会う作家のひとりです。
村上春樹の本は、
浪人時代にめちゃくちゃ落ち込んで、人格がすごく変わった自分を、
どこか投影してしまうんですよね~
『海辺のカフカ』は、そういった自己投影をする作品ではなかったので
あまり印象が濃くなかったのですが、
昨日舞台を観て、自己投影した読書ではなくて
パラレルワールドであったりメタファーについて考えるための読書を
してみたいと思いました。
小説よりも距離をもって作品に接することができるって
舞台のひとつの魅力なのかも。
いつもは雷が鳴っても平気な私ですが、今日はだいぶビビりました。
というのも昨日赤坂で舞台『海辺のカフカ』を観ていたからです!
「雷に打たれる」っていうのがひとつのキーワードなので、
なんてタイムリーなんだ、とおびえながら雷雨を見上げたわたし。
きっと多くの観客も出演者さんたちも同じことを考えたんじゃないかしら。
『海辺のカフカ』
演出:蜷川幸雄
出演:宮沢りえ 藤木直人 古畑新之 鈴木杏 柿澤勇人 木場勝己
蜷川さんの舞台を見るのは初めてだったのですが、
動くショーケースのような舞台セット、照明、音楽、
すべてとても不思議な、村上春樹の世界観をビジュアライズしていました。
セリフも村上春樹の小説とほとんどそのままだった(はず)。
パンフレットを読むと蜷川さんはこんなことを仰っていたようです。
『村上春樹の「行間」を舞台の「空間」に置き換える』
パンフレットに寄稿していたカズオ・イシグロは
「村上春樹と蜷川幸雄がつなぐ世界」という表現もしています。
感想はまず本当にそんな感じ。
『海辺のカフカ』という作品が、本よりも厚みや温かい息をもって
舞台に現れた、という印象でした。
普段テレビで見ている俳優さんが出演されている舞台を見るというのも
ほとんど初めてだったので
(つまり歌舞伎役者とかミュージカル俳優とかではない役者さんを)
キャストについても感想を残したいと思います。
印象的だったのは宮沢りえさん(の細さ!)!!
オープニングから登場する佐伯さん少女時代の
透き通る青さ、はかなさ、すごく素敵でした。
写真のようにケースの中に入って舞台上を廻るのですが、
猫のように滑らかで、美しくて冷たくて、
村上春樹の描く女性(佐伯さんだけじゃなくて、直子とかエトセトラ)
ここに居た~と思いました。
大島さん演じる藤木直人さんも細かった。
カーキのスキニーパンツ細っ!て思いました。
主人公カフカ少年を演じる古畑新之さんは、
googleのCMで「日本のマチュピチュ」に行くあのお団子ヘアの彼です。
本格的な演技ははじめての新人さんですが、
まず、この人いくつなんだ?と思って調べたら23歳!
ちゃんと15歳に見えましたよ~まずそれがとても重要!
カフカ少年は15歳であることが大切だと思うので、
ほかの役者さんよりも舞台慣れしてない感じがあったとしても有り余るぐらい
いいキャスティングだと思います。(笑)
カフカ少年と「旅は道ずれ」にさるさくらを演じる鈴木杏ちゃんが
すごくリラックスした良いお芝居をされていたと思うので、
ふたりの絡みではちょっとセリフ硬いな~と思うところもぱったけど、
そもそもカフカ少年ってそんなくだけた人物じゃないし、
そういう意味でももしかしたら演技うまいのかも。
(演技のうまい下手はよくわからないですが)
とりあえず読み直します『海辺のカフカ』
私は、手放しで村上春樹好きって言う人間ではないのですが、
すごく共感できるフレーズに出会う作家のひとりです。
村上春樹の本は、
浪人時代にめちゃくちゃ落ち込んで、人格がすごく変わった自分を、
どこか投影してしまうんですよね~
『海辺のカフカ』は、そういった自己投影をする作品ではなかったので
あまり印象が濃くなかったのですが、
昨日舞台を観て、自己投影した読書ではなくて
パラレルワールドであったりメタファーについて考えるための読書を
してみたいと思いました。
小説よりも距離をもって作品に接することができるって
舞台のひとつの魅力なのかも。
2014/06/23
私の男 小説の妙か映画の妙か
熊切和嘉監督の『私の男』観てきました~!
原作と比較せずにはいられないので、
・映画を見ようと思っている方
・原作を読もうと思っている方
は以下、各自の判断で読んでください。
映画と小説はまったく別個の作品になったと思います。
映画『私の男』は、美しくておそろしい
小説『私の男』は、まがまがしくて美しい
といった印象。だいぶ印象違います。
でも原作にドキリとした人たちに朗報です。
小説の印象的なシーンはほとんど映像化されています。
ではどうしてこんなにも印象が違うのか?
決定的なのは、時間軸の流れを変更したからでしょう。
現在から過去へ、淳吾と花の秘密が徐々にあきらかになっていく原作に対し、
映画は過去から現在へ、二人を追っていく展開。
また、映画では「男女」としての二人がメインです。
原作ではキーとなるお母さんのストーリーはカットされているため
「親子」というタームは存在感が薄くなっています。
この改変は、映画に全部を入れ込んだらゴテゴテしすぎると思うので
すっきりとさせたという点ではすごく良いと思います。
お母さんのくだりが入ってたら「お、おう…」感あったと思うし。
ただ、大塩のおじいちゃんの最後とかは
原作読んでない観客にはどう見えるのかしら?
小説と映画の魅力をそれぞれまとめてみます。
小説『私の男』の魅力は、読んでいくときのゾクゾク感です。
時間軸を遡って明らかにされていく秘密、
複数の視点と視覚的な文章で、
許されない禁忌と損なわれた親子というものを描き出していく様子。
映画『私の男』の魅力は、原作を飛び出した作品であることと音のリアリティ。
音が限られていて、すごくリアルで、エロいし怖い。
台詞も少ないので、数少ない台詞の中で主人公たちの関係がどう変化したのか
とてもよくわかるのもいいと思います。
淳吾の「後悔」のくだりなんかは、
原作を読んだ時の印象にはまったくなかったけど
作品の大切なピースが際立っていました。
原作を飛び出した作品、というのは主人公の印象がまるで違うから。
映画の淳吾は、原作よりもまっとうな普通の人だった。
対して、映画の最後、花はバケモノ感がすごかった…。
テーマの生々しさもさることながら、映像もだいぶ生々しいです。
だからその辺りは要注意。
苦手な人も絶対いるので映画館に誘う相手は気を付けてください。
花高校生時代のラブシーン(って言っていいのか?)の
二階堂ふみはなんかすごかったなあ
原作は「なんかすごいものを読んでしまった」と思ったけど
映画も「なんかやばいものを観てしまった」感がありました。
『私の男』公式ホームページ
原作と比較せずにはいられないので、
・映画を見ようと思っている方
・原作を読もうと思っている方
は以下、各自の判断で読んでください。
映画と小説はまったく別個の作品になったと思います。
映画『私の男』は、美しくておそろしい
小説『私の男』は、まがまがしくて美しい
といった印象。だいぶ印象違います。
でも原作にドキリとした人たちに朗報です。
小説の印象的なシーンはほとんど映像化されています。
ではどうしてこんなにも印象が違うのか?
決定的なのは、時間軸の流れを変更したからでしょう。
現在から過去へ、淳吾と花の秘密が徐々にあきらかになっていく原作に対し、
映画は過去から現在へ、二人を追っていく展開。
また、映画では「男女」としての二人がメインです。
原作ではキーとなるお母さんのストーリーはカットされているため
「親子」というタームは存在感が薄くなっています。
この改変は、映画に全部を入れ込んだらゴテゴテしすぎると思うので
すっきりとさせたという点ではすごく良いと思います。
お母さんのくだりが入ってたら「お、おう…」感あったと思うし。
ただ、大塩のおじいちゃんの最後とかは
原作読んでない観客にはどう見えるのかしら?
小説と映画の魅力をそれぞれまとめてみます。
小説『私の男』の魅力は、読んでいくときのゾクゾク感です。
時間軸を遡って明らかにされていく秘密、
複数の視点と視覚的な文章で、
許されない禁忌と損なわれた親子というものを描き出していく様子。
映画『私の男』の魅力は、原作を飛び出した作品であることと音のリアリティ。
音が限られていて、すごくリアルで、エロいし怖い。
台詞も少ないので、数少ない台詞の中で主人公たちの関係がどう変化したのか
とてもよくわかるのもいいと思います。
淳吾の「後悔」のくだりなんかは、
原作を読んだ時の印象にはまったくなかったけど
作品の大切なピースが際立っていました。
原作を飛び出した作品、というのは主人公の印象がまるで違うから。
映画の淳吾は、原作よりもまっとうな普通の人だった。
対して、映画の最後、花はバケモノ感がすごかった…。
テーマの生々しさもさることながら、映像もだいぶ生々しいです。
だからその辺りは要注意。
苦手な人も絶対いるので映画館に誘う相手は気を付けてください。
花高校生時代のラブシーン(って言っていいのか?)の
二階堂ふみはなんかすごかったなあ
原作は「なんかすごいものを読んでしまった」と思ったけど
映画も「なんかやばいものを観てしまった」感がありました。
『私の男』公式ホームページ
2014/06/22
東京タワー ハイボールガーデン
更新が滞っております。
まだ感想を書いてない映画が4本溜まってる…
とりあえず今日は食レポで更新です。
メガサイズ780円。
東京タワーハイボール他480円〜。
ビアガーデンに飽きてきた人、
ハイボールを屋外で飲むのもいいですよ〜
ライトアップされた東京タワーは本当にきれい。
ペアシートみたいなところもあったので、
使い途いろいろですね。
2014/06/20
スノーピアサー 走る方舟
キネカ大森に行ってきました〜!
名画座2本だて、一本目は
2013年製作、ポン・ジュノ監督の『スノーピアサー』
人類は「走る方舟」スノーピアサーという列車に乗ったものだけが
生き残っていた。
列車の中では、
先頭フロントと最後尾テールに秩序づけられていて…
すごくおもしろかったです!!
設定もおもしろいし、伏線がたくさん。
ほとんと全てのシーンが
後で意味をもってくるのです。
「走る方舟」て比喩からわかるように
SFノアの方舟なんですが、
現在公開中の「ノアの方舟」よりも
見応えあるんじゃないかな〜なんて
思いました。(観てないけど)
セキュリティのプロを演じる
ソン・ガンホがかっこよかった〜
マルボロライトを吸って目を細めるところ、
いいですね〜!とても!
2014/06/19
(無題)
最近、頭を悩ませていること。
あらかじめ自分からどのぐらい情報を説明するべきか、
その判断がとてもむずかしいです。
こちらの事情であったり
なんとも弱い事情であったりを
はじめからベラベラ喋るのはスマートじゃないと思って
私は最初の説明を結論・結果だけにしてしまう傾向があります。
でもそれが誤解されたり、
相手の求めてるものは言わなかったことにあったり、
むずかしい…。
相手が何を求めているかにもっと敏感になること、
ベストな塩梅で情報を出していくこと、
コミュニケーション能力ってこういうことなんでしょう。
むーむずかしい!
けど意識してるから成長できるとイイナ
毎日更新をなんとかキープしてます。
明日はキネカ大森に行く予定!
2014/06/18
タカラ湯@北千住
私の趣味、銭湯めぐり。
今日は北千住のタカラ湯に行ってきました〜
19時という遅めの集合ながら、
ゆっくりお湯につかって
ゆっくりご飯を食べ、
まだ冷えないさっぱりとした体!!
充実感ハンパない夜です。
東京の名物銭湯ということで教えてもらったタカラ湯さん、
「キングオブ縁側」の異名をもち、
お庭は男湯の方からも見えるそうです。
今日は暗くてお庭の様子はよく見えなかったけれど、
また明るいうちにも行ってみたい!
脱衣所は高い天井で広々としていて、
お湯はさっぱり、ぬるめ〜熱めまで。
でんき風呂という、浴槽の両側に電極があって、
ビリビリするお風呂が謎でした。
タカラ湯さんは北千住駅から徒歩約20分、
駅の方面に帰りがてら、
ローカルな飲み屋さんをのぞきのぞき。
リサイクルショップで地元のおっちゃんたちが飲んでいたけど、
もはや飲み屋さんですらない。
夜ご飯は焼き鳥屋さんでいただきました。
締めの親子丼!!
とても美味しかったです。大満足!
2014/06/17
onceダブリンの街角で かきたてられる欲
2007年アイルランド映画、
サントラがスマッシュヒットした「once ダブリンの街角で」
ついに観ました~
サントラがスマッシュヒットした「once ダブリンの街角で」
ついに観ました~
これは新しいタイプのミュージカル映画?なのかな?
歌であふれています。
テーマである♪I don't know you, but I want youなんて
映画を観終えた誰しもが口づさんでしまうでしょう。
個人的にはこの映画の「普通っぽい」「素人っぽい」
カメラワークすごく好きです。
とても身近な話、すぐそばの人に感じる。
主演のチェコ系移民の「女」、マルケタ・イルグロヴァの
あどけない少女感がたまりませんでした。
いろいろ背景はあるのに、すれてない感じ。
バイクに乗らせてっていうシーン大好きです。
こういう女の子になりたい。
ハッピーハッピーハッピー!ではないけど、
でもほのかに幸せで温かい物語。
ダブリンの街は寒そうで、それがまた良い。
行ってみたいな~アイルランド。
私、一応バンドサークルに所属しているのですが、
楽器を弾けないしハモリはセンスないし
(これでもバイオリンを10年以上やってたんですけどね!)
「こんな弾きがたりしてみたい~」と欲望をかきたてられました。
前述のテーマ曲"Falling Slowly”の歌詞
Falling slowly, Sing your melody
I'll sing along
く~~!歌ウマ彼氏ふってこいや!
ほのぼのと、でもいろんな欲がかきたてられる映画なのでした。
2014/06/16
2014/06/15
山王まつり
W杯初戦は残念ながら日本が敗れ、悔しかったですね…
今日は日本橋で山王まつりのお神輿をみました。
事前に知ってたわけではなく、たまたま遭遇したのですが、
とても見応えがあったので、ブログでもご紹介します。
山王まつりは日枝神社のお祭りで、京都の祇園祭、大阪の天満まつりに並ぶ
江戸三大まつりなんだとか。
私は日本橋髙島屋から日本橋にかけての区間で神輿行列を見物しました。
この地域の町内会ごとに
「京橋一丁目」「日本橋一丁目」「八丁堀」等など、
それぞれのお神輿、はっぴ、提灯で
中央通りを練り歩きます。
向かう先は日本橋。
こちらには室町一丁目と本町一丁目の提灯を持った方々が待機していて、
なんと練り歩いたお神輿が彼らにぶつかっていきます!
最後にお神輿をぐっと空に持ち上げて、
これがなんとも力強くて活気があって
ずっと眺めていても楽しかったです。
髙島屋前で順路を終えます。
今日は30度を超える暑さで照り返しも厳しかったのですが、
暑さにも負けず神輿を担ぐ力強さに元気をもらいました。
日本橋の街はどんどん再開発、町おこしが盛んになっています。
私も普段からよく通う街なので、
これからも力強く、魅力的な街であってほしいと思いました。
それにしても、お神輿なんてみたのは
すごく久々でしたが良いものですね。
先月『WOOD JOB!』を観て、祭りシーンに思いっきり笑いました。
日本の祭り、奥深いな〜。
今までお祭りに関心がなかったのが勿体無く思います。
早速、これからのお祭りをチェックしてみようっと。
2014/06/14
オーケストラと人生と
今日は友人の所属するオーケストラの演奏会を聴きに川崎へ。
すごーく良かったんです!!
ちょっと興奮したので今日はこの感想をブログに残します。
演目は以下の通り。
ウェーバー 歌劇「魔弾の射手」J.277より序曲
ラフマニノフ ジプシーの主題による奇想曲 作品12
サン=サーンス 交響曲第3番 ハ短調 作品78 「オルガン付き」
(アンコールはモーツアルト?だったかしら)
ラフマニノフがなかでもとっても良かった!
ラフマニノフといえば浅田真央ちゃんという印象です。
もっとたくさん聞いてみたいと思いました。
今日の曲がyoutubeに他大学の演奏であったのでリンクをば
私は実は幼いころから高校までバイオリンを習っていたのですが、
長いことお稽古していたとは言えない出来であるうえ、
ソロでしか弾いたことがありません。
小学生の頃は、中学校に入ったらオケに入るっ!て言ってたのですが
入学した中高の器楽部は弦楽器がなく(笑)
かわりに友達に誘われて入った英語劇部でミュージカルに出会うわけです。
次第にクラシック音楽は聴かなくなり、
大学でこそオケに、と言ってたのもいつのまにかバンドサークルに入り、
そこでファンクやアシッドジャズに出会うわけです。
つまり、私はオーケストラがいつも頭の中の選択肢にありながら
いつもそちらを選ばずに新しいものに出会ってきたのです。
今日は演奏を聴きながら、
もし私がオーケストラをやっていたらどんな人生だっただろう、と
思わずにはいられませんでした。
ひとつのことに打ち込む、というタイプではない私。
もしかしたらオーケストラに入るタイミングがなかったからこそ
いろんなことに興味が湧く人間になったのかもしれないし、
裏を返したらオーケストラに入っていたら
今の自分の性格がまるまる違ったものかもしれない。
久々に触れたクラシックはとても心地よくて、
あの音の渦の中に自分も入れたらどんなに楽しいかと思いました。
残念ながら、長いバイオリン歴もむなしく私は音感が全然ないので
オーケストラに入るとしたらまずチューニングに苦戦しそう…
でもオーケストラのチューニングって素敵ですよね。
ミュージカルの開演前のチューニングが私はとっても好きです。
2014/06/13
チケットげっと!
ブログについてすっかり忘れてました。もう23時。
毎日更新を掲げて始めたブログも7日目、
そろそろ辛くなってきました。えへ。
ちょっと映画感想をおやすみしていますが、
明日は大学の友人のオーケストラの公演に行ってきます!
ワグネルという有名な大学楽団で、
海外公演をしたりしているんです。
初めて聴きにいくので楽しみ〜
そして、赤坂ACTシアターの
『海辺のカフカ』のチケットをゲットして参りました〜
出演 宮沢りえ 藤木直人 古畑新之
楽しみだなー!
2014/06/12
梅雨に聴いてほしい音楽3選
雨と音楽は最高の相性だと思います。
雨だと気持ちが内向きになるので、イヤホンで閉じて
体の中を音楽でゆっくり浸すのが私のお気に入り。
最近私が気に入ってる雨の日ソングを紹介します。
Rhye "Major Minor Love"
Rhyeのアルバム"Woman"は雨の日によく合う!!
このキレイな声、男性とは思えません。幻想的。気持ちいい。
Duffy "Warwick Avenue"
Duffyのレトロ感、独特の存在感は、雨の日にピタッとはまります。
Warwick Avenueは力強く、しっとりしていておすすめの一曲。
Maxwell "Love You"
Maxwellのファルセットがきれいなのは周知のものとして、
私はきれいな裏声だけじゃなくてザラザラした質感の声も好きです。
音楽紹介一回目でした!
2014/06/11
Everything You Always Wanted To Know About Sex* パロディが語る変態
さてウディ・アレンです。
Everything You Always Wanted To Know About Sex*
*but were afraid to ask(1972)
邦題は『ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』、一息で言い切れるギリギリの長さですね。
パロディです。生臭さゼロ。
7つのパロディ短編が、変態について語ってくれます。
パロられるのは、シェイクスピア、神話、イタリア映画、TVクイズ番組、
フランケンシュタイン、SF映画『ミクロの決死圏』
(「女装の歓び」はなんのパロディなのかはわかりませんでしたが)
お気に入りは、第7話ミクロの精子圏(What Happens During Ejaculation?)
SF映画のパロディで、舞台は人体管制室。
デートをしていて「今日はイケる」と思ってから、
体内の各器官が管制室から指示を受け機能する様子(?)が描かれます。
ウディ・アレンは外に出るのを怖がる精子役。
パロディでバカな映画なわけですが、あえて深読みするならば
「変態とは?」、変態の思いがけない近さが語られてるように思います。
先に紹介した第7話以外は、何に欲情するかというお話。
普通の医師が、マグロ女が、夫が、聖職者が、見事な変態っぷりを見せます。
対してセックスそのものが語られる第7話はいたって健全で、
生物学的なすがすがしさを感じるのです。
TV番組のパロディ(第5話)なんか、
人に見られたい・知られたいと思ってる誰もが変態だと言うように思えます。
タイトルの『誰でも知りたがってるくせに』ってあたりに
ウディっぽいらしさを感じるわけですが、(うまく言語化できません。)
私はウディ・アレンが大好きですが、
それはウディ・アレンが変態だから、
ウディ・アレンの世界の見方を見せてくるから好きなのだと思います。
2014/06/10
マイ・ビッグ・ファット・ウエディング 相性と結婚と
昨日見た『マイ・ビッグ・ファット・ウエディング』は製作は2002年、
インディペンデントの映画ながらロングラン・大ヒットした作品です。
この頃、ハリウッドではウエディング映画が流行っていたのでしょうか?
小学生だった私は、『ウエディング・プランナー』や『メイド・イン・マンハッタン』を観て
映画のきらきらしたロマンスと結婚式に憧れました。
シンデレラコンプレックスはハリウッドに毒された後遺症ですかね…。
ギリシア系アメリカ人のトゥーラは30歳、恋人なし恋愛経験なし。
父親からはやくギリシア人と結婚しろと言われる毎日。
でもある日、恋に落ちて、彼女は変身していきます。(あとはもうお決まりです)
ヒーローのイアンが、トゥーラの強烈なギリシア人ファミリーに溶け込んでいく様、
見ものです。イアン、完璧すぎ!
ギリシア系アメリカ人という人種の差、文化の差を乗り越えていくストーリーと
言ってしまえば、すごくアメリカ的でベタですが、
私にはもっと普遍的な、結婚と相性の話に思えました。
どんな人の家族も、その家族の色とか匂いとかルールとかがあって、
外から見たらそれって結構強烈なこともしばしばあるのかと思います。
自分と似たような家庭環境の人を見つけたらそれは居心地がいいと思うけど、
この人だって思った人が、全然違うルールや色をもってる家族の一員だったら
そこにいかに溶け込んでいけるかが大切で。
私はギリシア人ファミリーに負けず劣らず強烈な女系家族に育ったので
なんだか他人事には思えないのでした。
ちなみに、このお話は主人公を演じたニア・ヴァルダスが
自身の結婚をベースに書いた一人芝居が原作だそうです。
一人芝居で、セリフだけでこのお話が演じられるの、すごく興味ある。
ウィキペディア
インディペンデントの映画ながらロングラン・大ヒットした作品です。
この頃、ハリウッドではウエディング映画が流行っていたのでしょうか?
小学生だった私は、『ウエディング・プランナー』や『メイド・イン・マンハッタン』を観て
映画のきらきらしたロマンスと結婚式に憧れました。
シンデレラコンプレックスはハリウッドに毒された後遺症ですかね…。
父親からはやくギリシア人と結婚しろと言われる毎日。
でもある日、恋に落ちて、彼女は変身していきます。(あとはもうお決まりです)
ヒーローのイアンが、トゥーラの強烈なギリシア人ファミリーに溶け込んでいく様、
見ものです。イアン、完璧すぎ!
ギリシア系アメリカ人という人種の差、文化の差を乗り越えていくストーリーと
言ってしまえば、すごくアメリカ的でベタですが、
私にはもっと普遍的な、結婚と相性の話に思えました。
どんな人の家族も、その家族の色とか匂いとかルールとかがあって、
外から見たらそれって結構強烈なこともしばしばあるのかと思います。
自分と似たような家庭環境の人を見つけたらそれは居心地がいいと思うけど、
この人だって思った人が、全然違うルールや色をもってる家族の一員だったら
そこにいかに溶け込んでいけるかが大切で。
私はギリシア人ファミリーに負けず劣らず強烈な女系家族に育ったので
なんだか他人事には思えないのでした。
ちなみに、このお話は主人公を演じたニア・ヴァルダスが
自身の結婚をベースに書いた一人芝居が原作だそうです。
一人芝居で、セリフだけでこのお話が演じられるの、すごく興味ある。
ウィキペディア
2014/06/09
雨月物語 怪談の季節
東京は今日もぱらぱらと雨が降っていました。
毎日傘を手放せない空模様ですね。
昨日は1953製作、溝口健二監督の『雨月物語』を観ました。
上から見下ろすようなカメラアングル、不穏ですね~。
そばで、見下ろしているのは、誰(何)だろう?
原作である江戸時代の上田秋成の読本「雨月物語」では
怪異のおこる前触れに、雨や月の情景が積極的に描かれているそうです。
今日も明日も雨ですね。
和室のシャビーな旅館にでも泊まって怪談話がしたいような、
したくないような。
毎日傘を手放せない空模様ですね。
昨日は1953製作、溝口健二監督の『雨月物語』を観ました。
53年のヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞に輝いた作品。
海外での評価が高いとは聞いていましたが、
観て納得。映像がとてもきれいです。
特に霧の深い琵琶湖を舟でわたるシーンなんてすごく素敵です。
水面近いところから舟を見上げるアングルが、作品の不穏な感じと相まって。
ストーリーはわかりやすく、白黒映画が苦手な私でも退屈しませんでした。
男のみる幸せのなかに女の幸せはなく、
男の目が覚めるまで、女が元のままでいることはできない…という
教訓物語でしょうか(笑)
「女らしい幸せ」が「いい伴侶と仲睦まじく過ごす」ことだというのは
まあ置いておいて、
女が「受忍」、耐えるもの・受容するものである、ということに
改めて感じいるところがありました。
阿浜の「いくど死のうと思ったことか。
もう一度会うまでは死にきれなかった」という台詞には
「えー、阿浜、あんなどうしようもない籐兵衛のこと、
本気で好きだったの!?」という驚き方をしてしまう現代っ子の私。
とはいえ、作品のテーマは普遍的なもので、
京マチ子演じる若狭のエロさ(?)も普遍的なものだと思います。
温泉で「私に命を尽くして」と言うところとか、
男の人、好きでしょう。女でもドキドキしました。
そばで、見下ろしているのは、誰(何)だろう?
原作である江戸時代の上田秋成の読本「雨月物語」では
怪異のおこる前触れに、雨や月の情景が積極的に描かれているそうです。
今日も明日も雨ですね。
和室のシャビーな旅館にでも泊まって怪談話がしたいような、
したくないような。
2014/06/08
唐組『桃太郎の母』 花園神社の紅テント
唐十郎さん率いる劇団唐組のお芝居、『桃太郎の母』を観に
昨晩は、新宿は花園神社に行ってまいりました。
唐十郎さんってご存知ですか。
超有名なアングラの劇作家さんなんだそうです!
私はお芝居の演劇にはとんと疎く、初めて知りました。
アングラとはアンダーグラウンドの略で、
日本では1960年代ごろから始まる前衛演劇、前衛美術などを指すそうです。
アングラ演劇の代表が、唐十郎の状況劇場と寺山修二の天井桟敷なんだとか。
ウィキペディア アンダーグラウンド(文化)
以前、寺山修二の映画を観る機会があり、これがアングラか~!と思っていたのですが
生で「アングラ」に触れるのは初めて。ドキドキ。
会場は、花園神社の境内にはられた赤いテント。
この「紅テント」は唐十郎のシンボルといえるもので、
過去には新宿西口公園でゲリラ的にテントを張って機動隊に包囲される、なんて
事件もあったそうです。なんてアングラ的なんだ。
あいにくの雨のため、いい写真がとれませんでした。
気になるテントの中はこんな感じ。
ゴザがひかれていて、暑くもなく寒くもなく。
普段、帝劇や宝塚のフカフカの椅子に慣れてる私は、ここで2時間…、と
尻込みしたのですが、案外ゴザは快適でした。
あぐらをかいたり、体育座りしたり、体勢変えられますしね。
「桃太郎の母」という強烈なおクスリと、
3年前に消息を絶った真理子の遺言「待ってて、母さん、私の息を届けます」
をめぐって、もうひとりのまりこと探偵が奔走するお芝居、です。
せりふ回しが早くて、いきなり新しい情報がポンポンとびかっていくので
ひとつひとつを追いかけるのに精いっぱい。
メインの筋がなかなか見えてこないのが難しかったです。
総じて感想として思うのは、エンターテイメントの演劇との圧倒的な違い。
私は中高時代以来ミュージカルが大好きなのですが、
ミュージカルは観客にウケること・商業的にアタることが肝心です。
対して『桃太郎の母』は、少なくとも初めて観た人が「わかる」なんてことは
そもそも目的とされていない、という印象でした。
ただ、紅テントという劇場ではない空間はとても楽しみました!
舞台が閉じられた空間だという先入観をとっぱらってくれました。
例えば芝居の冒頭は、下手側のテントの側面がパタッと開くんです。
テントの外の、境内の木の間を役者が走っている。
そのうえ昨日は雨だったので、雨の中外で役者さんがなんやかんやと演技して
テントの中に入ってくるのです。
おもしろかった~。
空間をうまく使うことで、観客に意外性を与える演出です。
ちなみに唐さんについて調べてみたら、横国大を退職されたときにも
最終講義で空間を使ったおもしろい演出をされてたようです。
白いスーツでトロッコに乗り、黒板を突き破って現れたんだそうです!
見たかった!
朝日.com 唐十郎さん最終講義、アングラで締めた
『桃太郎の母』公演は今日8日までです。
唐組について気になる方は、以下の公式情報をご覧ください。
劇団唐組 公式情報
昨晩は、新宿は花園神社に行ってまいりました。
唐十郎さんってご存知ですか。
超有名なアングラの劇作家さんなんだそうです!
私はお芝居の演劇にはとんと疎く、初めて知りました。
アングラとはアンダーグラウンドの略で、
日本では1960年代ごろから始まる前衛演劇、前衛美術などを指すそうです。
アングラ演劇の代表が、唐十郎の状況劇場と寺山修二の天井桟敷なんだとか。
ウィキペディア アンダーグラウンド(文化)
以前、寺山修二の映画を観る機会があり、これがアングラか~!と思っていたのですが
生で「アングラ」に触れるのは初めて。ドキドキ。
会場は、花園神社の境内にはられた赤いテント。
この「紅テント」は唐十郎のシンボルといえるもので、
過去には新宿西口公園でゲリラ的にテントを張って機動隊に包囲される、なんて
事件もあったそうです。なんてアングラ的なんだ。
あいにくの雨のため、いい写真がとれませんでした。
気になるテントの中はこんな感じ。
ゴザがひかれていて、暑くもなく寒くもなく。
普段、帝劇や宝塚のフカフカの椅子に慣れてる私は、ここで2時間…、と
尻込みしたのですが、案外ゴザは快適でした。
あぐらをかいたり、体育座りしたり、体勢変えられますしね。
さて、肝心のお芝居の中身ですが、まったく、よくわかりませんでした。
「桃太郎の母」という強烈なおクスリと、
3年前に消息を絶った真理子の遺言「待ってて、母さん、私の息を届けます」
をめぐって、もうひとりのまりこと探偵が奔走するお芝居、です。
せりふ回しが早くて、いきなり新しい情報がポンポンとびかっていくので
ひとつひとつを追いかけるのに精いっぱい。
メインの筋がなかなか見えてこないのが難しかったです。
総じて感想として思うのは、エンターテイメントの演劇との圧倒的な違い。
私は中高時代以来ミュージカルが大好きなのですが、
ミュージカルは観客にウケること・商業的にアタることが肝心です。
対して『桃太郎の母』は、少なくとも初めて観た人が「わかる」なんてことは
そもそも目的とされていない、という印象でした。
ただ、紅テントという劇場ではない空間はとても楽しみました!
舞台が閉じられた空間だという先入観をとっぱらってくれました。
例えば芝居の冒頭は、下手側のテントの側面がパタッと開くんです。
テントの外の、境内の木の間を役者が走っている。
そのうえ昨日は雨だったので、雨の中外で役者さんがなんやかんやと演技して
テントの中に入ってくるのです。
おもしろかった~。
空間をうまく使うことで、観客に意外性を与える演出です。
ちなみに唐さんについて調べてみたら、横国大を退職されたときにも
最終講義で空間を使ったおもしろい演出をされてたようです。
白いスーツでトロッコに乗り、黒板を突き破って現れたんだそうです!
見たかった!
朝日.com 唐十郎さん最終講義、アングラで締めた
『桃太郎の母』公演は今日8日までです。
唐組について気になる方は、以下の公式情報をご覧ください。
劇団唐組 公式情報
2014/06/07
グランド・ブダペスト・ホテル 色と香りとド真ん中の美学
ウェス・アンダーソン監督の『グランド・ブダペスト・ホテル』、
6月6日より、いよいよ公開がはじまりました~!
早速、公開初日に劇場に行ってまいりました。
なんたってポスターや予告から溢れる、スウィートで可笑しい感じ…
私の大好物であること間違いなし。
最新作なので、ネタバレしないような感想を綴ります。
映像的にも、真ん中を貫いてます。
ロングショット(ながまわし)?なにそれ美味しいの?ってぐらいに
ショットはバンバン切り替わる。人物は真ん中にドーンドーン!
パン(横にスライドさせるようなカメラワーク)や、ギュッと迫るクロースアップ…
大好きです。私、ショットをバンバンぶったぎって、これでもかって編集してる映画が
すっごくすごーく好きなんです。
あと、窓や扉、額縁などで画面の中に枠がある瞬間がとても多い。
私は無条件でキュンとしてしまいます。そんな人、きっと多いはず。
「ド真ん中の美学」、それは時代遅れでデカダンなものかもしれません。
貴族的な教養や、エレガントな所作、エトセトラ。
そんな時代は終わった、それでも(あるいは、それだからこそ)
人の心を惹きつけるのでしょう。
つまり、永遠に時代遅れな「ド真ん中の美学」は残るんです。
ウェス・アンダーソンが、3つの時間軸を遡るようにして描いたのは
もしかして、そんなことが、ある?なんて思うのでした。
劇中に登場するパフューム、ル・パナーシェ、
一体どんな香りなんだろうと思わずにはいられません。
画像によるとムスクなんですね。私もムスクの香り大好き。
検索してみたら、主人公グスタフ役のレイフ・ファインズが
インタビューで香りの想像をしていました。
ロシア的で、スパイスが混じり、時として動物の性感帯から発せられるような匂い(!)
映画.com グランド・ブダペスト・ホテル インタビュー
ピンクの菓子箱のベーカリー「メンドル」が鍵となることもあって、
とってもスウィートな香りと色にあふれた映画でした。
公式サイトもとってもかわいいので、チェックしてみてください。
グランド・ブダペスト・ホテル
さて、初投稿してみました。
「思いたったが吉日!」がモットーな女子大生みれたです。
思うところがあり、早速ブログを開設してみました。
大好きな映画・演劇を中心に、私の興味を惹くものをレポートしていきます。
とにかくまずは3ヵ月間、毎日更新していきます。
みれたの「みれシアター」、応援よろしくお願いします!
登録:
投稿 (Atom)