2014/06/24

舞台『海辺のカフカ』 赤坂ACTシアター

今日は雷が轟いていて怖いですね!!
いつもは雷が鳴っても平気な私ですが、今日はだいぶビビりました。
というのも昨日赤坂で舞台『海辺のカフカ』を観ていたからです!

「雷に打たれる」っていうのがひとつのキーワードなので、
なんてタイムリーなんだ、とおびえながら雷雨を見上げたわたし。
きっと多くの観客も出演者さんたちも同じことを考えたんじゃないかしら。
 
『海辺のカフカ』
演出:蜷川幸雄
出演:宮沢りえ 藤木直人 古畑新之 鈴木杏 柿澤勇人 木場勝己

蜷川さんの舞台を見るのは初めてだったのですが、
動くショーケースのような舞台セット、照明、音楽、
すべてとても不思議な、村上春樹の世界観をビジュアライズしていました。
セリフも村上春樹の小説とほとんどそのままだった(はず)。

パンフレットを読むと蜷川さんはこんなことを仰っていたようです。
『村上春樹の「行間」を舞台の「空間」に置き換える』
パンフレットに寄稿していたカズオ・イシグロは
「村上春樹と蜷川幸雄がつなぐ世界」という表現もしています。

感想はまず本当にそんな感じ。
『海辺のカフカ』という作品が、本よりも厚みや温かい息をもって
舞台に現れた、という印象でした。

普段テレビで見ている俳優さんが出演されている舞台を見るというのも
ほとんど初めてだったので
(つまり歌舞伎役者とかミュージカル俳優とかではない役者さんを)
キャストについても感想を残したいと思います。

印象的だったのは宮沢りえさん(の細さ!)!!
オープニングから登場する佐伯さん少女時代の
透き通る青さ、はかなさ、すごく素敵でした。
写真のようにケースの中に入って舞台上を廻るのですが、
猫のように滑らかで、美しくて冷たくて、
村上春樹の描く女性(佐伯さんだけじゃなくて、直子とかエトセトラ)
ここに居た~と思いました。

大島さん演じる藤木直人さんも細かった。
カーキのスキニーパンツ細っ!て思いました。

主人公カフカ少年を演じる古畑新之さんは、
googleのCMで「日本のマチュピチュ」に行くあのお団子ヘアの彼です。
本格的な演技ははじめての新人さんですが、
まず、この人いくつなんだ?と思って調べたら23歳!
ちゃんと15歳に見えましたよ~まずそれがとても重要!

カフカ少年は15歳であることが大切だと思うので、
ほかの役者さんよりも舞台慣れしてない感じがあったとしても有り余るぐらい
いいキャスティングだと思います。(笑)

カフカ少年と「旅は道ずれ」にさるさくらを演じる鈴木杏ちゃんが
すごくリラックスした良いお芝居をされていたと思うので、
ふたりの絡みではちょっとセリフ硬いな~と思うところもぱったけど、
そもそもカフカ少年ってそんなくだけた人物じゃないし、
そういう意味でももしかしたら演技うまいのかも。
(演技のうまい下手はよくわからないですが)

とりあえず読み直します『海辺のカフカ』

私は、手放しで村上春樹好きって言う人間ではないのですが、
すごく共感できるフレーズに出会う作家のひとりです。
村上春樹の本は、
浪人時代にめちゃくちゃ落ち込んで、人格がすごく変わった自分を、
どこか投影してしまうんですよね~

『海辺のカフカ』は、そういった自己投影をする作品ではなかったので
あまり印象が濃くなかったのですが、
昨日舞台を観て、自己投影した読書ではなくて
パラレルワールドであったりメタファーについて考えるための読書を
してみたいと思いました。

小説よりも距離をもって作品に接することができるって
舞台のひとつの魅力なのかも。

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