Everything You Always Wanted To Know About Sex*
*but were afraid to ask(1972)
邦題は『ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』、一息で言い切れるギリギリの長さですね。
パロディです。生臭さゼロ。
7つのパロディ短編が、変態について語ってくれます。
パロられるのは、シェイクスピア、神話、イタリア映画、TVクイズ番組、
フランケンシュタイン、SF映画『ミクロの決死圏』
(「女装の歓び」はなんのパロディなのかはわかりませんでしたが)
お気に入りは、第7話ミクロの精子圏(What Happens During Ejaculation?)
SF映画のパロディで、舞台は人体管制室。
デートをしていて「今日はイケる」と思ってから、
体内の各器官が管制室から指示を受け機能する様子(?)が描かれます。
ウディ・アレンは外に出るのを怖がる精子役。
パロディでバカな映画なわけですが、あえて深読みするならば
「変態とは?」、変態の思いがけない近さが語られてるように思います。
先に紹介した第7話以外は、何に欲情するかというお話。
普通の医師が、マグロ女が、夫が、聖職者が、見事な変態っぷりを見せます。
対してセックスそのものが語られる第7話はいたって健全で、
生物学的なすがすがしさを感じるのです。
TV番組のパロディ(第5話)なんか、
人に見られたい・知られたいと思ってる誰もが変態だと言うように思えます。
タイトルの『誰でも知りたがってるくせに』ってあたりに
ウディっぽいらしさを感じるわけですが、(うまく言語化できません。)
私はウディ・アレンが大好きですが、
それはウディ・アレンが変態だから、
ウディ・アレンの世界の見方を見せてくるから好きなのだと思います。
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